今回の初めの課題は,「
60の約数をすべて求める
」です。実際にメモ用紙などに書き出してみましょう。
正しく求めることができましたか?正しく求めることができたなら,
約数が全部で12個になっている
はずです。違っていたらもう一度考えてみましょう。正しい答えが出たら,どのようにして解いたのかを報告するとともに,もっとよい解き方がないか考えてみましょう。
それでは,新しい解き方を思いついた人も,思いつかなかった人も,次の課題を考えてみましょう。今回は少しずつ難しい問題を解いていく,ステップアップ方式です。
次の課題は,「
256の約数の数を求める
」です。ヒントは, \( 256 = 2 ^ 8 \) です。
次は,「
32768の約数の数を求める
」です。 \( 32768 = 2 ^ {15} \) です。上の課題ができていれば,簡単ですね。
次は,「
60の約数の数を求める
」です。 \( 60 = 2 ^ 2 \times 3 \times 5 \) です。答えは課題1に示したとおりですが,この課題については,簡単にとく方法がないかをよく考えてください。何かコツがあるはずですが・・・
素数以外の数のことを
合成数
といいます。今回のテーマの最後の課題は,合成数を素数の積(掛け算)の形で表すことです。累乗の表現は,使っても使わなくても構いませんが,習っているので必要なら使った方がよいと思います。
- 756を素数の積で表しなさい。
- 415701を素数の積で表しなさい。
電卓と素数シートの使用を認めます。
Good job! 銅メダルを授けます。できれば今後は,解答は入力せずに「解けました!」報告だけにしてほしいと思います。解答は学校で口頭で伝えるか,トップページの「会長にメールを送る」からお願いします。
約数の和の違いによって,様々な言い方があります。
たとえば,ある自然数の約数を考えたとき,その数自身を除く約数の和が,その数自身と等しいとき,
『完全数』という言い方をします。
→6で考えると・・・
6の約数は1,2,3,6。です。そして,その数自身を除く約数の和なので,1+2+3となり,答えは6になります。
ね?元の数字と同じになったでしょ?こういうものを完全数といいます。「博士の愛した数式」という映画に出てくるのは
有名ですよね。